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カーポートの歴史、知っていますか?〜初代カーポートの誕生と変遷〜〔前編〕2024/06/28(金)
カーポートSC、Mシェード、マイポート7。日本独自のカーポートはアートの域に達していると思います。
初代カーポートってどんな見た目?いつからだろう? 🤔
調べたところ、カタログに掲載されている一番古いものは1974年に発売されていたこちら↑
TOEXの50年前のカーポートです。
TOEXはTOSTEM、新日軽、INAXなどと合併し、LIXILになりました。つまりこれはネスカの祖先ですね 👴
こちらはスチール製で、波板屋根仕様、1型は間口24、2型は間口27。柱高1800mm。
積雪が10cmを超えたら雪下ろしを推奨しています。金額は不明でした。
雨樋はなく、チェーンに伝わせて流します。
1980年
車は適当な場所に停めている家が多く、外構のプランニングが一般的でなかったのでしょう。車庫の作り方を教えてくれています。
アルミ製の屋根枠が追加されました。
スチール枠が59,800円、アルミ枠が75,200円です。(波板別途)
ちなみに1980年の大卒の初任給は114,500円、物価を考慮すると142,111円でした。
1981年
YKKもカーポートの発売を開始します。
間口24・27、奥行48・54、柱高は2m、オールアルミ製。奥行54は初です。
本体色はシルバー、ブロンズ、ホワイトから選べて、148,300円。(波板は別途)
支柱(今で言うサポート柱)が標準装備されていて、積雪は30cm対応です。
三協アルミも発売を開始します。側面パネルのオプションがあります。
1982年
TOEXから発売された、オールアルミカーポート。
柱や桁など部品もすべてアルミ製に、高さが1800→1930mmになりました。
価格は2倍以上になっています。そして雨樋ができました!
さらに新商品が、初のアール屋根、初の波板不使用であるスペースポート。
屋根材は特殊オリジナル樹脂で、透明のスモークブラウン色になっています。
アーチ部はスチールと樹脂の混合で、屋根高は2350になり、柱は両側で4本になりました。
間口30に対応し、積雪はまだ10cm未満です。
価格は33万円。YKKのアリュースが定価275,100円なので、当時では今より高級品だったんですね 😌
1983年
TOEXのオールアルミカーポートに、側面パネルと合掌部品セットができ、実質2台用カーポートが誕生しました。
さらに、スペースポートがスペースポートAタイプになり、屋根のアール形状が緩やかで今のデザインに近づきました。側面パネル仕様もあります。
三協アルミからは、カーポート2型が登場し、ワイドに加え、縦連棟ができるようになりました。
新日軽でもカーポートを発売。こはく色とシルバー色があり、チェーン式雨おとしか雨樋か選べます。
1984年
三協アルミから、業界初の折板屋根カーポートが発売されました。積雪型は1m対応です。
本体のダークブロンズ色も初登場で、屋根パネルは5色から選べます。
1985年
TOEXから、トレンドに合わせて初のオールホワイト色が登場しました。柱は6本で屋根は波板です。
カーポートの後方に収納庫をつくるオプションも。
さらにスペースポートSタイプが登場し、業界初・柱移動ができるようになりました。
新日軽からは、アールポート2型・3型が登場しました。横から見た時、屋根の切り込み方が3型は前後ともあり、2型は前だけです。
合掌部材と連棟部品、サイドパネルも発売しました。こちらも柱移動ができます。
三協アルミからは、屋根が半円を描くシャコマルが登場。アプローチとの組み合わせがいいですね。
同時発売されたシャコーレ。屋根が覆っているような形で、横からの雨を防いでくれます。
1986年
1985年に、アクリル屋根のカーポート3CPが追加されたようです。
サイドポート、オーバーヘッドゲートという、今では見られなくなったオプションもあります。
新日軽から、クリアポートという初のワイドカーポートが発売されました。
細い柱が2本連なっているのがデザイン性があっておしゃれですね 😊 ✨️
同時に、フラットカーポというアルミ板屋根も発売されました。
1型の柱は4本で、2型・3型は6本になり、筋交いのようなものが柱の間に入ります。
三協アルミからは、収納に特化したシャコードが発売されます。
1987年
TOEXから、エルポートという屋根が蓋のような、立体的なデザインのものが登場しました。
さらに、三協のシャコーレや新日軽のクリアポートに似たフリーポートという商品が発売。ここで初めてステンカラー色が登場します。
YKKからは、オプションが充実したシステムアップカーポート「ナヴィ」が登場します。
他に、ストックポートという収納庫付きカーポートも発売。
新日軽からも、カーポートの柱側に収納庫が設置できるタイプが作られました。
同時に発売したライトポートは、屋根の中央がアクリル材の三角窓になっていて、両端はアルミ板屋根になっている商品です。初の複合屋根ですね ✨️
1988年
TOEXから、とんがり帽子をかぶったようなカーポートが登場しました。当時人気だったアーリーアメリカン調の外観に調和するよう作られたようです。正面部分に屋根をはめ込むの、すごいですね 😲 2年で販売終了します。34万円〜
また、スモークホワイトのアクリル板が初めて登場しました。
アーリーアメリカンのイメージ↓
三協アルミが、いち早く、立地条件による選び方と積雪地域のための地図と強度を掲載し始めました。
また、厚いフレームと直線的なラインが美しく、現在のカーポートにも共通するモダンなデザインのビラオーレが発売されました。27万円〜
■さいごに
ここまでお読みいただき、ありがとうございました 🚗
カーポートが登場した1974年-1988年(昭和49年〜昭和63年)のカーポートの歴史、いかがでしたでしょうか?
14年間の間に、スチール製からアルミ製に、チェーン式雨落としから雨樋に、波板からアクリル屋根に変わり、折板屋根やワイド、カラーバリエーションが増えましたね 😲 🎉 🎉
ほぼ毎年新商品を出していて、開発競争とスピードが激しかったことが分かります。
昔ながらのカーポートはなかなか見かけなくなりましたが、もしかしたらあなたの家の近くにもあるかもしれませんよ ✨️
次回は平成以降のカーポートの歴史をご紹介します ✈️
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